姿勢のお話③ 〜顎関節症〜
- お知らせ
顎関節症(がくかんせつしょう)には色々な症状があります。
・口を開けようとすると顎関節(耳の穴の前あたり)の周辺や筋肉が痛い
・口を開けるとカクッと音がする
・大きく口が開かない など
通常、顎関節症の治療には「スプリント」とよばれるマウスピース型装置を使用します。
スプリントを装着し、上下の歯の接触を全体均等にすることで、顎関節の負担を和らげます。
保険診療で作製可能です。
スプリントを入れると、確かに顎関節症の症状は和らぎます。
しかし、スプリントを使わなくなるといずれまた症状が再発します。
スプリントはあくまでも「対症療法」であり、「原因療法」ではないということです。
なぜ顎関節症が起こってしまうのか?
下あごは「ブランコ」と「ヤジロベエ」でイメージするとわかりやすいです。
顎関節は左右1対あります。
下あごは筋肉で頭にぶらさがっています。
頭を右に傾けると、下あごは右にずれて、右の歯が強く接触します。
頭を上に向けると、下あごは奥にずれて、奥歯が強く接触します。
(ぜひやってみてください)
下あごは、頭の傾きや位置に応じてバランスを取ろうとして移動します。
頭がまっすぐになってない人は、下あごがズレているということです。
そのズレが顎関節症を引き起こします。
『頭がまっすぐでない = 姿勢が崩れている』
ということです。
まっすぐ立てているなら、頭はまっすぐきれいな位置に存在するはずなので、顎関節症は起こりません。
ひざや腰の痛みも同じです。
まっすぐ立ててないから、ズレが生じて痛みが起こるんです。
まっすぐ立つためには、まずは土台となる足をしっかり見直しましょう。
足指がしっかり開いて、地面にしっかり着けば、まっすぐ立てるようになります。
ただそれだけの話です。